COLUMN
オーガニックサロンの美容師が教えるオーガニックヘアケアの違いについて
最近テレビや街中でも“オーガニック”という言葉をよく耳にしたり、生活の中にもオーガニックの製品などが当たり前にあるようになってきました。
オーガニックのものを使ってみたい、もしくはもう使ったことがあるという方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
サロンでもオーガニック製品をたくさん取り扱ってきた美容師が、オーガニックヘアケアは一体どんな違いがあってどんな効果があるのかをお伝えします!
目次
1.そもそもオーガニックとは?
オーガニックとは?と尋ねると、大体の方が『身体に良さそう』と答えて下さります。
では、オーガニックはどんな効果と違いがあるのでしょうか。
最近スーパーなどでもオーガニックの食品をよく目にする様になりました。
食品でオーガニックを謳っているものは、
【3年以上農薬や化学肥料を使っていない耕地で栽培されたもの、農薬や化学肥料を使わずに栽培するもの、遺伝子組み換えしていないもの】になります。
農薬や化学肥料の健康への影響については諸説ありますが、間違いなく言えるのは身体をかなり冷やしてしまうことです。
冷えは万病の元と言われますよね。
ここが第一の違いと言えます。
また、農薬や化学肥料を使うことは大気汚染にもつながりますので、有機栽培は地球にとっても優しい、サスティナブルな取り組みと言え、環境を考慮しても違いがあると言えます。
有機栽培では野菜本来のパワーが強く栄養豊富なので、身体の巡りを正常に保つ効果があったり、見た目は悪いかもしれないけれど、野菜の味も濃いものが多いです。
では、ヘアケア製品に関してはどんな違いがあるのでしょうか?
2.オーガニックヘアケアの違いは?
少し前まではオーガニックヘアケアで髪を洗うと髪がバサバサになる、と言われていましたが、ここ数年でオーガニックヘアケアも随分と進化し、使いやすくなりました。
良いオーガニックヘアケアで得られる効果の違いとしては、
・子供の頃の髪のような根元からふわっとしたサラサラの髪になる
・天然の栄養成分や美容成分が含まれているので、美容効果がある
・洗浄力がマイルドなので、髪や頭皮に優しい
・合成香料ではない自然のアロマの香りで、シャンプーしながらリラックス効果が期待できる
など、髪にも頭皮にも心にも環境にも良い効果の違いがあります。
3.オーガニックヘアケアのデメリットとは?
続いて、オーガニックヘアケアのデメリットについてもお伝えします。
植物のパワーは意外と強いので、人によってはオーガニック製品によるアレルギー反応が出ることもあります。
敏感肌の方はお試し用サイズでテストされることをおすすめします。
また、化学的なハイダメージ毛には最初は物足りないもしれません。
オーガニックヘアケアは使っていくうちに自分の髪や肌に馴染んでいくものが多いです。
また、原料にこだわってつくられているため、価格がやや高く、防腐剤を使っていないものは使用期限が短めです。
4.市販のオーガニックヘアケアと美容室のオーガニックヘアケアの効果の違いについて
まず、日本では食品に関しては有機JASという決まりがありますが、実はヘアケア製品に関しては決まりがありません。
オーガニック成分が少しでも入っていれば、他の成分がどうであろうと『オーガニックヘアケア、オーガニックシャンプー』と言えます。
最近市販のオーガニックシャンプーが増えてきましたが、安価すぎるものは購入前に成分表示を見ていただき、違いを確かめていただきたいです。
シャンプーによく使われている、避けるべき合成界面活性剤としては
・ラウレス硫酸ナトリウム(石油)
・ラウリル硫酸ナトリウム(石油)
どちらも石油由来でつくられた合成の界面活性剤です。
洗浄力が強く安価で泡立ちもよく、汚れをしっかり落としてくれるため、多くの市販のシャンプーに配合されています。
合成界面活性剤が使われている合成シャンプーやアミノ酸系シャンプーを使い続けると、オーガニックのものとどんな違いが生じるのでしょうか?
たんぱく質である髪は、保護層のキューティクルが壊され続けて、どんどん細い髪になっていきます。
細くなるだけではなく、キューティクルは髪の艶でもあるので、パサパサした艶のない髪へと変わっていきます。
乾燥肌、敏感肌、薄い肌、細毛、薄毛…
一見バラバラに見える悩みですが、実はこれらの悩みの大きな原因は、合成界面活性剤です。
もしオーガニックシャンプーと表記されているものにこれらの成分が入っていたとしたら、全くの逆効果です。
また、
・ジメチコン(シリコン)
も頭皮や髪がベタつく原因となります。
最近ジメチコンのせいで髪の毛が重くなっている方がとても多いです。
ジメチコンは使い続けるとカラーの色味が入りにくくなったりパーマがかかりにくくなったり、乾きにくくなったり、扱いにくいクセがでてくる可能性もあります。
美容室にあるオーガニックシャンプーはプロが選んだものですので、成分に関して心配する必要はないと思います。
更に、お客様一人一人の髪質や頭皮の状態を理解しているので、その方に合わせてベストなものをカスタマイズできることも市販との違いと言えます。
5.良いオーガニックヘアケアを選ぶポイント
オーガニックヘアケアは最近特に種類が増えてきましたので、自分で選ぶ時に効果的なポイントをお伝えします。
海外のオーガニック市場は日本よりも進んでおり、ヘアケアやコスメにも国ごとでオーガニック認証があり、認証を受けているものは成分的に安全安心で効果が高いと思われていますが、アメリカとドイツ以外のオーガニック認証は実は石油系成分の使用を認めている
日本には『日本オーガニックコスメ協会(JOCA)』という、原料の100%を天然成分で、石油系合成成分の使用を一切認めない、コスメ認証基準を掲げる素晴らしい協会も存在します。
先程説明した通り、石油系の合成成分は髪や肌には馴染まないものなので、使い続けると違いが出てきます。
ちなみに間違いやすいですが、
○ボタニカル=植物の成分が入っている
○無添加=頭皮や髪の毛に対して刺激の少ない界面活性剤で作られている
○ノンシリコン=シリコンが入っていない
以上はオーガニックと明記されていない限りとオーガニックではありません。
まとめ
良い成分で作られているのはいいことですが、一番大切なのは自分の髪や頭皮の状態に合っているか、自分にとって欲しい効果が得られるのかどうかです。
毎日使うものだからこそ、髪や頭皮に危険な成分や悪い成分は使いたくないですよね?
今使っているものがこれからのあなたの髪や頭皮を作っています。
『オーガニックヘアケアを必ず使ってください』という訳ではありません。
製品表示をよく見ていただき、石油から作られたものと自然から作られたものの違いを知っていただき、選んでいただきたいと思います。
もし何が合うのか分からなければ、担当してくれる美容師さんが知っていると思いますので、自分にはどんなシャンプーが合っているのか、気軽に尋ねてみてくださいね!
STAFF
スタッフ情報店長/ディレクター / COQOO
オーガニックサロンならではの心地よさ+ファッションやメイクに合わせたデザインから今までと違った新しいスタイルまで、幅広く女性目線で提案させていただきます。
SHIGETAのスパで培った知識で髪や頭皮はもちろん、お肌や体の内側のケアなども幅広くアドバイス致します!
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