兵庫県 姫路市 (神戸市) の美容師 chestの麻生こと明石のおすぎの時たま映画ネタバレブログ
年間劇場で200本以上映画を観たい映画美容師のブログ 自称『明石のおすぎ』
べつにやましい気持ちはないけども~アデル、ブルーは熱い色~
やっぱりカットはよくないよね。
アデル、ブルーは熱い色
監督
アブデラティフ・ケシシュ
出演
アデル・エグザルコプロス
レア・セドゥー
あらすじ
平凡な高校生アデル
年上のトマと付き合い始めるが
『何か』が違うとすぐに別れてしまう
そんな中ゲイの友人と行ったゲイバーから
流れで行ったレズビアンバーで
以前街で目をひかれた青い髪のエマと出会う
二人は惹かれあっていくのだが
時の流れはやがて二人をすれ違わせて…
80点
これはすごい!
正直話の展開や盛り上がりって
ほぼない!
だけどすごくいい!
淡々と微妙に盛り上がる心や
すれ違っていく二人を
すごく近いカメラワークで
写し出していきます
よって表情の描写が多い
台詞で感情をみせるより
表情によって気持ちを描きます
この繊細な描写がすごくいいです
基本的にこれぐらいの距離です
微妙に揺れ動くアデルを
演じきったアデル・エグザルコプロス
すごい…
男性と付き合う違和感
はじめて自分を発見した高揚感
すれ違っていく焦燥感
すべてを失ったかのような喪失感
新しく一人で歩いていくことへの虚無感
女性でも男性でも
大人でも子供でも
全力で愛することの大切さ
物足りない
何かが足りないと
焦って模索するうちに
一番大切なものを失ってしまう
様々な感情を
『表情』で伝えるカメラワーク
主演の二人
素敵すぎた…
エマの髪もそうだけど
キーカラーとしてブルーが全編に使われてました
これがまたすごく綺麗ではえる
いちいち絵画的でおしゃれなカットもすごく素敵でした
自分自身
相手
親
友達
社会
立場
様々な物の中で
もがきながら
見つけたり
無くしたりするストーリー
めっちゃよかった
ですが…
タイトルにもあげましたが
別にやましい気持ちがあるわけではないですが
性描写がカットされてるのがいただけなかった…
映画公開時はR-18だったレートが
レンタル版ではR-15になっています
つまり2014年最大の問題作とまで
いわれた本作のどぎつい性描写が
カットされてるみたいなのです
アデルとエマが惹かれあったのは
たしかにお互いの人間性だったり
するわけなんですが
深く結び付いていた要因の1つに
ぜったいそこもあったはずなんですよね…
なのにそこをほぼ丸々カットしてしまうと
伝わり方として
物足りなかったんじゃないでしょうか…
まぁこんな名作映画が
TSUTAYAのアダルトコーナーに並ぶよりは
いいんでしょうけども…
うーん…
難しい問題ですね…
ともあれ
まっすぐにぶつかる
愛の物語
必見です!
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